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2007-07-21

週2回のセックスで風邪予防 3回以上だと免疫力下がる

週2回のセックスで風邪予防 3回以上だと免疫力下がる

111人の性習慣を調査した米国の心理学者ゲル-プが発表
 インフルエンザが猛威をふる
った夏、。発熱や関節痛でつら
い思いをした方も多いだろう。
そんな中、「インフルエンザや風
邪への抵抗力を高めるには定期
的にセックスするのがいい」と
する研究を米国の心理学者グル
ープが報告した。ただし頻度は
過1回か2回。それより多くて
も少なくてもいけないという。
 この研究をまとめたのは、ペ
ンシルベニア州にあるウイルク
ス大学のフランシス・プレナン
博士ら。いわく、「セックスを週
1、2回定期的にしている人は、
それ未満やそれより高頻度の人
に比べて、ウイルスなどの病原
体と戦う体内物質の量が30%ほ
ど多い」のだという。
 この研究のためにプレナン博
士らは、111人の学生にイン
タビューしてセックスの頻度を
聞いた。同時に彼らの唾液を採
取してイムノグロブリンAとい
う物質を測定し、セックス頻度
との相関関係を調べた。
 イムノグロブリンAは、のど
などの粘膜の中で働く免疫物
質。この物質が多いほど免疫力
が高いという。
 なぜこんなことが起こるのだ
ろう。虎ノ門・日比谷クリニッ
ク院長で、セックスと健康の関
係に詳しい山中秀男さんは、
「β・エンドルフィンの働きだろ
う。と推定する。
 β・エンドルフィンは脳下垂体
が分泌するホルモン。「脳内モル
ヒネ」とも呼ばれ、快感を感じ
ると分泌されることが知られて
いる。「β-エンドルフィンは、数
種類あるイムノグロブリンの量
を増やすことがわかってきてい
ます。セックスの快感や満足感
が引き金になって、イムノグロ
ブリンAの量が増えることは十
分考えられます」(山中さん)。
 だとすれば、セックスの回数
が多いほど免疫力が高まっても
いいはずだ、と考えたくなるが、
そういうものでもないらしい。
「ある程度のインターバルを置
いたほうが満足度のレベルは高
いのです「連日となると大変で
しょう?」と山中さん。
 もっとも、「週1、2回がピー
クというのは、学生の年代にし
ては少ないですね」と山中さん
は話す。「医学的には、無理なく
満足感が得られる〝ちょうどい
い射精頻度″は『9倍法』という
方法で計算します」。これは年
代ごとの精子を生産する能力か
ら割り出した計算式で、20歳前
後なら20に9を掛けて180な
ので「l0日に8回」がちょうど
いいのだという。30歳前後なら
30×9=270で20日に7回、
40歳前後なら30日に6回、とい
うう具合だ。
 「射精しないでいると、精子の
生産能力も『射精したい』という
欲求も下がります。週1、2回
で満足度のピークとは、アメリ
カの学生は忙しいんでしょうか
ね?」と山中さん。
 さて、この冬インフルエンザ
で苦しんだ方、もっと励みます
か、それとも抑えますか?

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