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2007-08-28

男優位崩れてイケメン観賞時代 稲増龍夫法政大学教授メディア文化論 読売新聞20070827

男優位崩れてイケメン観賞時代 稲増龍夫法政大学教授メディア文化論 

読売新聞20070827

 現在放送中のドラマ『花ざかりの君たちへ』フジテレビ系は、
 サブ夕イトルが「イケメン♂パラダイス」というくらいで、イケメンぞろ
いの全寮制男子校が舞台の学園ドラマである。そ
ういえば昨今、今年初頭の『花より男子2』TBS系)といい、「イケ
メン」を売りにじた学園ドラマがかなり目立っている。
 思うに、1960年代から70年代の草創期の学園ドラマは熱血
教師が主人公で、「友情」や「根性」がテーマとなっていた。その後、『金八先
生』TBS系シリーズに代表されるように、「校内暴力」や「いじめ」など
のリアルな社会問題が反映されるようになり、その流れは現在にも引き継がれている。
 しかし、『花より男子』や『花ざかりの君たちへ』は、もともと少女漫画が原作いうこともあり、完全なフアン夕ジーの世界で、きわめて「現実離れ」している。だからこそ、「王子
さま」のような男子校生が主役になりうるのである。
 従来、「男は顔じゃなく中身こそ大事だ」と言われてきただけに、まさに「顔」
が売りの「イケメン」がもてはやされる傾向を嘆かわしいと感じる向きもあるか
もしれない。実際、ドラマだけではなく、テレビの情報番組などでも「イケメン」
を特集した企画が増えているし、当の若い男の子が「外見」を気にして化粧まで
する時代である。「男は顔である」という流れは確実に強まっている。
 ただ、「男は中身だ」と言われてきた今までの時代は、なんだかんだ言つても
「男性優位の社会」であり、たとえば「勉強」なり「仕事」なりでコツコツ努力し
ていけば、それなりに報われる時代だったのである。それに比べ女性たちは、ど
んなに勉強や仕事をしても、「女性」であるというハンデがついてまわり、同じだけの成果をあげても男性に比べ報われる度合いが低かった。
 それが昨今、年功序列が崩れ、能力主義が言われるようになり、かつてほど、
ス夕ート時点からのあからさまな男女差別がなくなってきた。もちろん、今でも
完全な男女平等は実現していないが、「男であるというだけで優先された時代」に
比べ、男性は、実際以上に「危機感」を感じ始めているのである。
 つまり、「男は中身だ」という言説を支えていたのは、実は「男性優位」の社
会システムのあり方だったわけで、そうした社会構造が変容してきたことで、男
性が、「中身」だけではなく「外見」を気にするようになってきたのである。そ
して、それに反比例して自信をつけてきた女性たちが、「イケメン」を鑑賞し楽しむ時代がやってきたということなのである。

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