AED 進む公共施設への設置
AED
産経新聞 平成19年(2007年)5月16日ヨ 水曜日
進む公共施設への設置
4月30日、大阪府岸和田市の私立飛翔館高校で、高
校野球の試合中、打球を胸に受け心肺停止状態になっ
た投手を、たまたま観戦に来ていた救急救命士が自動
体外式除細動器(AED)で蘇生させるという出来事
がありました。このAEDは、2年前から学校に設置
されたものでした。
最近、学校のほか、駅や空港など公共施設で設置が
進むAED。停止した心臓に電気ショックを与え、正
常な働きを取り戻すための医療機器です。
電極パッドを胸に張り付けると心電図を自動解析
し、電気ショックが必要がどうかを判断。必要な操作
は音声が指示してくれます。操作はボタンを押すな
ど簡単なものだけなので、医療知識のない人でも
扱いやすくなっています。
当初、この機械は医師しか使用を許されて
いませんでした。しかし平成14年、高円宮さま
が運動中の心室細動で急逝されたことなどから
医師以外による使用が検討されるようになり、
15年には救急救命士、16年には非医療従事者に
認められました。
AEDで命を救う目安は、倒れて3分以内の使用
とされています。一方、救急車が出動してから現場に
着くまでの時間は6、7分。「救急車が到着しても
手遅れ」という事態を減らすためにも、AEDのます
ますの普及が期待されます。
日本赤十字の広報特使に選ばれ、AEDの使用法を学ぶ
女優の藤原紀香さん
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