群馬の麺おめん
下記のコラムが地元紙に載っていました。
あまり有名ではないですが群馬の麺は実力ありますよ。
コラム 三山春秋 上毛新聞 20060827
茂呂村(現伊勢崎市)の銘仙の機屋に生まれた故品川要治さん
は、糸が取り持つ縁で大学卒業後、商社に入り、京都に所帯を持った。
戦争中‐妻子を茂呂に残し軍事物資の調達のため、大陸で働いた。
そのことが災いとなる。戦後は会社復帰もままならず、一家は生活に
窮した。支えたのは妻の登美さんだつた。「職業を変えること
四十五回‐夜逃げ同様の引っ越しも含めて転居すること二十二回」
と登美さんの自伝にある。
やがて銀閣寺近くにうどん店「おめん」を開く。1967(昭和四十二)年
だつた。季節の野菜を入れて食べた懐かしい上州うどんを‐なじみの
陶芸家の器に入れて出した。
最初は舌の肥えた京都人の口に合うか心配だった。ところが腰のある
めんが「人気を呼び、今では市内に三店、ニユーヨークに1店の支店を
出すまでに成長した。
本県は昔から米作を補う麦作が盛んだった。小麦粉を使ったうどんや
焼まんじゅうは風土に根ざした食文化の代表格だ。JRが両毛線をめん街道
として売り出しているのもうなずけるというものだ。
だが、あまりにも身近にあり過ぎて、他県の人をもてなす料理にはちょつと
と尻込みしてしまうことが多いのではないか。もつと自信を持っていい。
上州から世界に向けてめん文化を発信してみたい。
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