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2008-06-24

中小企業の賢い買い方、売り方 広瀬洋一

楽座会 松浦会長からの紹介で書いたものです。

http://ww1.web-vl.com/e375.html

WebVentureLink

<ビジネスワイド>中小企業の賢い買い方、売り方

買収、売却――2つの経験から授ける
中小企業の賢い買い方、売り方


社団法人関東ニュービジネス協議会理事
株式会社アサヒ商会代表取締役 広瀬洋一


M&Aが成長やハッピーリタイヤを実現させる――売却と買収をともに実行した文具事務機販売会社のアサヒ商会。広瀬洋一社長が実体験から、中小企業のM&Aの要諦を説く。
満足できる株価を算定―― 子会社をキヤノンに売却

私どもの会社は文具事務機を会社向けに販売しています。群馬県高崎市が本社です。アスクルより先に文具通販を開始しましたが、アスクル設立3年目に抜かれました。当社は今年で設立60年になりますが、M&Aを売りと買い両方を経験しました。

5年前、当社の子会社である群馬キヤノンBM株式会社を売りました。同社の株の15%は仕入先のキヤノンが所有していました。ある日、キヤノンの方針でキヤノンの名前が付いた会社はキヤノンの100%子会社にするか、キヤノンの名前を外すか、いずれかを選択することを迫られたので、当社は売る方針を固めました。

当社は純資産方式で株価を算定しました。ところがキヤノンはDCF方式(DiscountCashFlow)で算定しました。将来の利益の10年分を現在の価値に割引くのがDCF方式で、大会社ではよく使う方式でした。

この方法で算定した株価は、国税庁方式ともいわれる中小企業では一般的な純資産価格方式よりずっと高かったのです。さらに顧問弁護士に「退職金も要求してみなさい」と指導されたので、私と同族役員の退職金を要求してみたところ思いのほか高い金額が提示され、すべて円満に交渉がまとまりました。

もちろん事前に先方の監査法人の買収査定があり、厳しく評価されたわけですが、結果は当方も大満足でした。現在も従業員はほとんど残ったまま盛業ですし、当社も売却により結構な利益を出し、資本が充実しました。

従来はキヤノン製品を子会社経由で仕入れていたのですが、売却後は直接キヤノンとの契約になり、売り上げも順調です。群馬キヤノンは現在東証一部上場のキヤノンS&Sの群馬支店になっています。

売却と買収をともに経験したアサヒ商会。広瀬洋一社長は「企業の成長や経営者のハッピーリタイヤにM&Aはきわめて有効」と説く(写真はアサヒ商会のホームページより)

株式交換で同業者を買収、東京進出の足がかりへ

一方、買収も経験しました。2年前、当社と同業の株式会社ほたかを株式交換で買いました。当社は以前、東京投資育成株式会社の出資を受けていた関係で監査法人の監査をずっと受けていました。2005年グリーンシートに株を公開し400円の初値が一時は630円にもなったりしています。

そこへ旧知の、ほたかの前社長から買収を持ちかけられました。驚きましたが、東京進出のよい足がかりになるという判断で、日本M&Aセンターに資産査定をしてもらいました。額面500円株が1株485円の評価でした。当社の50円株を時価の500円で1対1の株式交換と決まりました。

ところが株式交換を実際に手がけた経験者が、私の知る限り群馬県内にはいなかったので実務がわからず、デーブレイン証券に指導いただき実施しました。

当社は株券を刷り増し先方の株と交換するだけで、現金は動きません。しかもこの分の金額は資本金を増額させずに、ただ資本準備金に半額を計上するだけなのです。自分の会社の株券を刷ったのが現金同様に評価されるわけで、まるで日銀にでもなったような気分です。ちなみに日銀は、ほたかの主要得意先でありました。

ほたかの前社長は当社の大株主となり、必要ならグリーンシートで売れば現金化できるようになりました。いまは私のせがれが社長になり、群馬はアサヒ商会、東京はほたかで業務を分担しています。

経験から見出した買収、売却それぞれのメリット

買収と売却の双方を経験した結果、これらの手法を上手く活用すれば以下のメリットを見出せることを改めて認識しました。

価値のある会社を買収すれば即事業が自社のものになり、時間が節約できます。取引先もそのままで契約は引き継がれます。人材もそのままですから、再就職斡旋の問題もありません。一から事業を立ち上げるよりずっと早く、結果的には安く、事業ができるのです。

一方、売却のメリットは何でしょうか。会社を手放すときに廃業という手段をとれば、倒産時のような評価額にしかなりません。土地と現金と借金しか勘定されません。しかし売却なら、長年手をかけた得意先・仕入先・従業員・在庫のすべてが生きたまま評価されます。会社の継続を考えれば、このほうがずっと得です。

買収時には売掛金と不動産の算定に注意せよ!

会社の資産・価値は決算書だけではわかりません。買収候補先の会社が監査法人の監査を受けているとか、会計参与がいないと信用ができません。買収前の精査が必要です。とくに売掛金・不動産には注意しましょう。

売掛金には不良債権ともいうべき回収に問題のある売掛がそのまま計上されている場合が多いです。その見極めが難しいのです。不動産は簿価が時価とかけ離れた評価のままが多く、現実離れした数字になっている場合がしばしばあります。時価に換算しなおしましょう。退職給付引当金も100%計上してから会社価値を算出しましょう。

買収に株式交換が使えれば最高ですが、ベンチャーキャピタルやグリーンシートを使い資金調達することも、選択肢に入れたほうがいいでしょう。買収後は相手の会社とシナジーが出れば最高ですが、管理部門とシステムの統合だけでも経費を削減でき、効果があります。

じつは当社には、もう1件、買収話があったのですが残念ながら他社に買われてしまいました。ここを買収していれば今は上場会社になっていたはずです。先方がいだいていた真の要望への理解が不足していたと反省しています。残念ですが、また次の機会が来るのを待ちます。

“売れる会社”にするには収益性と成長性の強化が一番

株式を公開したり上場しても株を株のまま持っているだけでは公開益は絵に描いた餅です。現金化しなくてはイグジット(出口)になりません。持ち株は後継者への承継や企業支配戦略上必要な割合にとどめ他は売却しないと、いつまでたっても引退できません。公開上場になれば、いつまでも地位に留まらずとも、より優秀な経営者が出てきます。

買収されるような魅力ある会社にしておけば、たとえ後継者がいなくても株の売却で自分の事業が現金化できます。売れる会社にするには収益性と成長性の強化が一番です。あなたの会社が後継者不足などの問題に直面しているのなら、自分の会社を磨き上げ高く売れるように収益性を高めておきましょう。

【関連サイト】
・アサヒ商会  http://www.bungu.co.jp
・関東ニュービジネス協議会 http://www.nbc-world.or.jp

酒の目覚め 20080624 斗麻屋40周年記念誌原稿

酒の目覚め     20080624 斗麻屋40周年記念誌原稿 アサヒ商会広瀬洋一

昔誰かに連れられ八島町の斗麻屋行って、
まず覚えたのが端麗辛口の新潟の酒の世界でした。

灘の酒全盛期に越の寒梅を初めとする端麗辛口は
実に新鮮な飲み口でそれから30数年以上、2002年11月までは
谷の井、八海山、〆張鶴などが最高の酒と思っていました。

久保田発売当時は酒屋の手伝いで普及に協力し
長岡の朝日酒造直営店まで新幹線で飲みに行きました。
上善如水の蔵元へ泊まりで見学に行ったり、社員旅行を無理やり
村上市周辺にして、〆張鶴を浴びるほど飲む宴会もしました。
谷の井さんの蔵には故大畑俊夫師匠達と毎年2月に何度も行き
湧き上がる大吟醸を仕込み桶から直接掬って飲みました。
感動的な旨さです。
八海山のミレニアム酒には莫大な出費もしました。

数多の酒の会に参加しながら2002年11月21日に大岡山での
燗酒会に出て衝撃を受けました。
木村新教授主催で10種の酒を色々な温度帯で、官能検査の方式で
評価していく会です。今まで飲んでいたのと全く違う酒の世界でした。
純米の無濾過・生の酒の旨さに目覚めました。
新潟は鶴齢・根知男山など少数の例外を除き炭やフィルターで
濾過し高崎製の醸造アルコールを添加した端麗・辛口ばかりです。
濾過しないアル添なしの酒は異次元の旨さとも言える素晴らしさです。
化粧無しの本当の味です。

ここで古川修教授・フルネット中野繁社長・太田和彦
居酒屋評論家とも知り合い酒の世界が一挙に広がりました。
それからは純米無濾過生の酒主体の酒飲みに変身しました。
自分で酒を囲って熟成させたり、旨い酒を求めて全国に
雄飛したりもしています。NHKは旨そうに飲む私を2回放送しています。
今年の12月には青木酒造で鶴齢の造りを見、龍言で味わう
ツアーを計画しています。

酒の好みが変わった事を井上暁時さんに話すと
端麗辛口を群馬で広めた本人が変節するわけには
いかないと言われてしまいました。

しかし最近「純米をたずねて」と店に札を張り出し
幅が広がったような気がします。お客により多様な
酒の世界を体験させようという、年の割には積極的な
暁時さんの志向だと思います。

私も酒に目覚め還暦を迎え、女房に死なれ
枡枡日本酒を嗜む環境になりました。
皆さん一緒にどんどん飲みましょう。

76.2Radio高崎この人と+10分アサヒ商会広瀬洋一AED

76.2Mhz Radio高崎にて2008年7月1日18:37より

この人と+10分の番組で

アサヒ商会広瀬洋一がAEDの話をします。

7月7日11:30より再放送もあります。

2008-06-18

難渋取上げ保険 書類が煩雑な簡易出ない保険

広瀬です。ゆうちょ銀行の電信払い込みで請求された
チケット代本日漸く振り込みました。

先日来女房の生命保険の請求をやっていまして
群馬県共済は数枚の書類の郵送で済み、直ぐ入金。
生保会社も簡単に済みましたが共済より週遅れで入金。
簡易保険は膨大な書類を用意して本人提出なので
行きましたが窓口で立ったまま1時間かけて書き直しした挙句
全く受け付けられず、追加書類と印を用意して再度挑戦中。
自分の金を受け取るのに郵政は全く払う意思はないようだ。
年金と同じく戦費調達のための制度だからもう取り上げられたようなものだ。
やり取りのうちに膨大な証明書類は有効期限が来てまた取り直し。
何でこれが簡易保険なのか?難渋取上げ保険と改名してもらいたい。

上記の経緯で貯金の口座も解約したが、これは全額返してくれた。奇跡。
難渋保険は解約すると掛け金の100分の1ぐらいしか戻らない。

それなのでチケット代はATM振り替えできず
525円かけて振り込んだのだが
郵便局では気分が悪いので普通銀行からATMでと試みたが
郵政には送れない。

社保庁と郵便配達以外の郵政は火あぶり!