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2007-06-12

食品・品質情報の信頼性と市場の反応

食品・品質情報の信頼性と市場の反応
フランスには,法令などに基づき認可手続,認可条件,検査手続などが規
定されている「品質・原産地に関する公的ラベル」が五つある。

[原産地統制呼称(AOC)1919・35制定 (伊はDOCG)
  主にチーズ、ワインで有名であり、1905年に不正表示防止法が成立し、1919年に
  原産地呼称に関する法律制定、1935年に生産者団体による登録申請、審査機関
   による認可という仕組みが制定された。生産地の名称を名乗れる、地域固有の伝
  統性が強い。
「農業ラベル制度・ラベルルージュ(LR)1960年制定⊥
  産品の優れた品質を保証するもので、1960年の農業基本法で農産物の「量的な拡
  大」から「品質の向上」に方向転換がなされた折りに、質の向上を促進するために創
  設された。製造法を守ればどの地域でも製造可能、特に鶏肉ではその売上高の半分
   以上を同ラベル適合品が占めている。
「品質適合証明(CC)1988年制定
  牛肉に多い・製造,加工または包装に関する規格に適合している食品等
  ラベル・ルージュのように、通常の食品と比べて結果的に高品質なことは要件
  ではなく、特定品種で草だけで飼育された牛など、個性的な生産、加工過程の
  一部が規則に従っていることを証明するもの
「有機農産物証(AB)1992年制定
  アグリキュルチュール・ビオロジックは1980年以来、無農薬、無化学肥料の生産
  方式により作られた農畜産物を証明するものであり、6つの認証機関がある。
「山岳地産品証(MPA)1985年制定⊥
  山岳地で生産.加工などがなされたことを証明する。

普及状況を生産額ベースで分析すると…
・近年これら公的ラベル適合品の生産額は急増
・97~2000年の3年間で農産物・食料品生産額の伸びが約15%で
あるのに対して,公的ラベル適合品は4割以上増加
.2000年には農産物・食料品生産額の約13%を占める

有機農産物が市場に浸透してきていること,CC適合品の生産額
が伝続あるLR適合品を凌駕している点が注目

表示効果の最大のポイントは製品の価格上昇による生産者へ
の利益還元と販売促進

民間のINTERBEV(全国家畜食肉関係事業者団体連合会)による
トレーサビリティ(フランス工業規格協会規格NF-V46-007.010)
フランス国産肉表示制度VBF:牛肉、VOF:羊肉)
QC(品質基準認証)。

小売店での情報化制度
一般食肉小売店では「昔ながらの肉屋の牛肉(BTB:全国
BTB牛肉センター)」、大・中規模スーパーでは「緑の草原の牛肉
(BVP:全国BVPマーク委員会)」など、販売店における識別もある。

自治体の対応‥・品質向上による地域農業・経済・生活の防御
 エーヌ県(パリの東北)では、24軒の精肉小売店と35軒の飼育農
 家が、エーヌ県若牛共同組合(JBA)を通じて提携し、エーヌ県と畜
 場条例肉「アクトヴィント(ActeViande)」というマークを創設し、
 店頭の牛肉の身分証明証を表示

 国際的な第三次産業の情報ブランド戦略
 EUでも92年の規定(No.2081/1992)によって共通基準の「原産
 地呼称保護制度(PDO)」、「産地表示保護制度(PGI)」、「伝統
 的特産品保証制度(TSG)」、「オーガニックマーク」の保護が
 定められている。

県独自の認証制度による県産物の販売促進
    2002年「長野県原産地呼称管理制度」を創設
    キーワードは「確かさ」の証明
原料、栽培方法、飼育方法、味覚による区別化
 「長野県で生産・製造されたもの」を自信と責任を持って消費者にアピール、
 消費者の信頼を得ながら生産者の生産意欲を更に醸成し、長野県産農産物
 のブランド化を目指す。
   2004年11月…長野県産米にも適用開始:品評会始動

企業独自の品質管理制度と表示による販売促進
例:斑尾高原農場サンクゼ-ルワイナリー(長野県)
サンクゼールワイナリーは、世界各国の原産地呼称制度をモデ
ルに、自社ワインに厳しい基準と3つのカテゴリーを設けた。
ワインをお客様にはもちろんのこと、商品を案内するスタッフ
にいたるまで十分に認識していただくため、はっきりとラベルに
原産地とヴィンテージを表示。
【ESTATE】自社畑原料使用の高品質ワイン
【V.J.Q.S】国内原料使用の高品質ワイン
【V.Ⅰ】輸入ワイン

競争による国際的知名度向上と販売促進における連帯と挑戦

MPA 山岳地産品証  フランス1国での活動 ↓力不足
MountainCheeseOlympics in Appenzell  :スイス・Appenzell
(ボ-デン湖の南)において開催 低価格の輸入品によって山岳地方の
チ-ズ生産が脅かされ ていると危機感を抱いたドイツ、イタリア、
フランス、スイスの生産 者らが、生産活性化と知名度向上などを
狙って開始(2002年)
↑挑戦 日本の共働学舎新得農場(北海道上川郡新得町)
白力ビソフトタイプの「さくら」が「フレーバー(風味付け)ソフト
チーズ」部門で 金メダル

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