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2006-07-23

『B00CSダイエット』(藤野武彦著、朝日文庫、2005年)

Docu0007_1 BOOCSダイエット・基本の「2原理」

①自分で自分を禁止、抑制することをできる限りしない。
(禁止を禁止する原理)

②自分にとって心地よいことをひとつでも開始する。
(快の原理)

BOOCSダイエット・基本の「3原則」

第1原則 たとえ健康に良いこと(運動など)や、良い食べ物でも、
 嫌であれぱ決してしない(食べない)。

第2原則 たとえ健康に悪いこと(食べ物)でも、好きでたまらないか、
 やめられないこと(食べ物)は、とりあえずそのまま続ける
 (決して禁止しない)。

第3原則 健康に良くて、しかも自分がとても好きなこと(食べ物)
 をひとつでもよいからはじめる(食べはじめる)。

【食ベ方の5つの基本】

1  1日1回、楽しくて、心から満足できる食事をする。

2  体にいい食素材と食品の中から好きなものを食べる。

3  たとえ、体に良いものでも、嫌いなものは決して食べてはいけない。

4  たとえ、体に悪いものでも、食べたくてたまらないものは決して禁止しない。
  アルコールもとりあえず従来通りに。

5  伝統的日本料理(かっての家庭料理)を原則として食べる。
  ただし食べたければ、西洋料理や中華料理も我慢せずに食べる。

『B00CSダイエット』(藤野武彦著、朝日文庫、2005年)

体に良い食べ物

●旬の魚を主菜にしていますか?

健康的にやせるには、嫌いでなければ肉よりも魚を食べてください。
その季節に出回る魚を選んで旬の味に舌鼓を打ちましょう。

●旬の野菜を煮てたっぷり食ベていますか?

サラダなど、生で食べる野菜はたくさん食べたつもりでも意外と量は
少ないものです。煮て食べるとおいしい野菜がたくさんあります。
昼はお腹がすいたら、煮た野菜を食べるのもお勧めです。

●葉の色の濃い野菜を毎日食ベていますか?

ブロツコリー、大根の葉、小松菜、ほうれんそう、かぶの葉などを
毎日食べてください。

●芋類、根菜も忘れずに食ベていますか?

さつま芋、じゃが芋、里芋、大根、にんじん、ごぼう、れんこん、
竹の子など。煮て食べるとおいしいものばかりです。

●味噌、豆腐や納豆、豆類は食べていますか?

低脂肪、高蛋白質の理想的な食品で、和食にはかかせない蛋白源です。
ご飯と相性がよく、アミノ酸バランスを良くしてくれます。

●海藻類を食ベていますか?

低カロリーで、ミネラルと食物繊維が豊富です。

●自分で漬けた漬物を食ベていますか?

市販されている漬物は添加物や保存料などが使われていることが多く、
味覚を鈍くさせますし、本来の発酵食品のものがあまり山回つて
いません。ぜひ、自分で漬けて味わいましょう。

●白砂糖ではなく黒砂糖を使つていますか?

黒砂糖は「脳疲労」を取る特効薬。欲しいときに紅茶にたっぷり入れたり、
間食に食べたりしてください。料理にも、うまく使いましょう。

●人工塩ではなく自然塩を使つていますか?

体に必要な微量ミネラルをしつかり取るために、ミネラルが豊富で
おいしい自然塩を調理に使いましょう。

●合成酢ではなく醸造酢を使っていますか?

醸造酢(黒酢)が嫌いな場合は、醸造酢を粉末として取ることもできます。
粉末は酸つぱくありません。

脳を癒せぱ、やせられる

「脳疲労」が解消することで、「五感異常」が消失し、結果として自然に
「食行動異常」(酒・タバコののみ過ぎ)が取れたのです。また「脳疲労」が
解消すれば、脳の知的活動が活発になりますから、本が読みたくなつた
のは不思議なことではありません。

朝食を食べねばならないという義務感から自分を解放しよう

朝食を無理やり流し込むのはやめる
朝起きて朝食が「食べたい」「おいしい」と思つたら、普通通りに食べます。
快食を朝食で取るなら、それでかまいません。

「朝ご飯は大切だ」「朝ご飯を食べないと、1日の元気がでない」
「夜食べるより朝食べるほうが太らない」といつた、さまざまな思い込みと
「朝ご飯は食べなければならない」という義務感から食べています。
純粋に「食べたい」から食べている人は少ないのです。

日の出とともに起きて働き、暗くなると寝た昔の人と違い、現代人は、
夜遅く食事を取り、遅く寝る生活に慣れています。したがつて、朝食は、
出勤や登校前に、流し込むようにあわただしく取つているのが、
多くの人の現状です。それも、「朝ご飯を筆食べないと体に悪い」などと
言われて、仕方なくという人が少なくありません。

昼食は、ライフスタイルで千差万別

昼食は、基本的には夕食と同じように「健康に良い食材」から
自分が好きなものを選んで食べればいいのですが、最初は困難な
人が多いようです。
昼食は夕食をおいしく食べるために楽しみに待つ期間と考え、
軽めの食事がいいでしよう。

1 まず紅茶かココアに黒砂糖あるいはその他の良い甘味料
(トレハロース、ヤシの黒糖、オリゴ糖、還元麦芽糖、
メープルシロップなど)をたっぷり溶かして飲みましょう。
紅茶がド口ド口になるくらいたっぷりが良く、少なくすると
満足感が得られません。何杯飲んでもかまいません。

2 それでも満足できない時は「りんご」「おにぎり」「そぱ」
「うどん」などの順番で追加してください。

3 オフィスなどで同僚と一緒に食べる場合は、なるベく和食を
心がけて、さっぱりしたメニューを選ベぱ大丈夫。ラーメン
よりはうどんを、カレーライスよりは定食を、揚げ物よりは
煮物をなるベく選ぶようにすれぱ良いでしょう。ただし、
夕食が待ち遠しいと感じる程度に軽めにしておくことが重要
です。いずれにしても、時間の経過によつてだんだんと待てる
状況が出てきますので、徐々に食べる量は減つて夕食を楽しみに
待てるようになってくるでしょう。

BOOCSダイエットに慣れてきた人の昼食

BOOCSで脳が正常な信号を出しはじめると、むやみにお腹いっぱい食べたいと
思わなくなりますし、昼食も健康にいい食材の中から自分の好きなものを食べ
られるようになります。効果的にやせるには、やはり和食中心が良く、メニュー
が選べるのなら豆腐や煮た野菜がお勧めです。

やせること(数値としての体重の減少)は、最終ゴールではありません。
よく注意すれば体が軽くなつたという感じから、体に力があふれてくる
感じ(元気感)までとさまざまですが、いままで忘れていた、あるいは
知らなかつた身体感覚が呼びさまされていることに気づかれるはずです。

そしてさらには、ちようど山の頂上に登つたときに広々と見わたせる景色
にも似た、自分の心の視野の広がりを感じられるかもしれません。これが、
BOOCSのゴールなのです。したがつてBOOCSは、本来はダイエット法では
ありません。正確に表現すれば、ダイエットも使った、あるいはダイエット
にも応用できる自己調整システムとでも言うべきものなのです。

そこでBOOCSを、はじめは
Brain(脳)Oriented(指向型)Obesity(肥満)Control(調整)System(システム)
の省略だと言いましたが、いまは
Obesity(肥満)をOneself(自分自身)と置きかえることにしています。

それとすでに、BOOCSは肥満だけではなく、糖尿病や高脂血症などの
生活習慣病のケアにも有用であると認めています。

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